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【原神】 北斗 (ホクト) ストーリーまとめ

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北斗 CV:小清水亜美
誕生日 2月14日
所属 南十字船隊
使用武器 両手剣
神の目
命ノ星座 南天海山座
武装船隊「南十字」の頭領、豪快な姉貴。

 

 

キャラクター詳細

北斗は「南十字」の頭領である。

「南十字」は、璃月港を本拠地に活動する武装船隊だ。

武装船隊」とは文字通り、頼もしい火力を装備した船隊のこと。

余計なことは気にしなくていい。「南十字」のやる事なす事は全て七星の許しを得ている…大方はそうである。

北斗は船隊の船員全員にとって頼もしい頭領であり、彼らは北斗なら海の高波や嵐をも制圧できるとさえ信じている。

「だって北斗姉さんだぞ、嵐でもあの人の言うことを聞くだろ」

 

キャラクターストーリー1

北斗の声望は、璃月ではかなり高い。

「璃月七星」ほどではないが、商人の中で北斗や「南十字」の名を知らない人はいない。

そして、それほどの声望があれば、自ずと様々な噂を立つ。たとえば、北斗は山や海を割ることができるとか、剣で雷を召喚して、一撃で冥海巨獣を二つに裂いたとか。

酔っ払いの言葉だと信じていない人も多いが、北斗と共に海に出た人は皆口を揃えて、本当に冥海の巨獣が現れても、きっと北斗ならそれを真っ二つに裂いてくれるのだと言う。

北斗の航海能力は、商人たちの間で伝わる彼女の名望と同じくらい高いのだ。彼女が「龍王」と呼ばれるのも、無理のない話である。

 

キャラクターストーリー2

利益を重んじ、人情を軽んじるのは商人にとって、本来おかしなことではない。

しかし、璃月の人間は「うちは違う」と口を揃える。

他所の商人たちがそれに対し、ただ人情を手段として使うだけだろうと笑えば、璃月の商人は「『南十字』の件はどう説明する?」と返す。

南十字船隊が有名になってから数年が経ち、その報酬が高いのは誰もが知っていることだ。その彼らは昔、嵐の中で数日間漂流する民間船と遭遇した。

嵐の中で揺れる民間船を見た北斗は、龍骨が割れるリスクを承知の上で民間船を安全区域へと引っ張っていった。

そして数日かけて、ようやく「南十字」は民間船を近くの泊地へ送り届けたのだ。その船にいた者は皆、命の恩義を感じ、今では北斗の忠実なビジネスパートナーとなっている。

璃月の人は笑いながら言うだろう。

「命をかけて何かをやり遂げることは、『手段』なんて二文字で表現できるものじゃない。人情を取引の手段にするなんて言葉、北斗に言う度胸はあるの?」

 

キャラクターストーリー3

噂によると、「南十字」の背後にいるのは「七星」の一人、「天権」凝光である。

このことについて、当事者二人は否定するだろう。しかし、その理由はそれぞれ違っている。

「七星」である凝光には、時に彼女の代わりに乱暴に事を収めてくれる人間が必要だ。何人も候補はいたが、彼女は北斗を選んだ——あくまでも、彼女は「北斗」という人間を選んだだけであり、「南十字」はおまけでついてきたようなものだ。

一方、北斗は声を荒げて凝光とは協力関係であり、「背後の勢力」なんて存在しないと説明するだろう。

確かに凝光の協力者の中で、北斗だけは他の者とは違う。

北斗は凝光を他の者のように散っているわけではない。どちらかというと真っ向から対立してくるような相手だ。

だが、北斗の反感的な態度を心配する部下に対して、凝光は静かに笑っているだけである。

「彼女はこの璃月で最も支配しやすい人かもしれないわ…利害関係と大義さえ説明したら、彼女は納得するからね」

 

キャラクターストーリー4

長い旅から陸へ上がった「南十字」は、いつも通り、3日間続く宴会を開いていた。その年は例外と変わらない。唯一違うのは新たな料理人が一人、後の「万民堂」のシェフ香菱が増えたことだけだ。

船隊の経理が節約のために、市場で遭遇した香菱を騙してそのまま船に連れ込んだのだ。北斗に会った香菱は「むっ、ここの食材は魚介類ばかりで、『月菜』しかできないよ。アタシは対立した二つの菜系を超えた料理を作りたいの…」と悩みながらそう言った。

北斗は笑って足元の金貨を指しながら言った。「得意なものでいいぞ。前回は結構稼いだ。5万モラでどうだ?」

その言葉を聞いた香菱は、魚介料理の腕を証明するために、依頼を受けた。

結果、北斗は香菱の料理の腕を高く評価し、香菱はいつか璃月に名を轟かせるとまで預言した。

その気に入り様は、船員全員に香菱のことを「香菱姉さん」と呼ぶように指示したほどである。

一方、香菱も北斗のあっさりとした性格を気に入り、よく北斗と共に海へ出ては、新たな海鮮食材を探すようになった。台所に入ることがない北斗が海鮮を見分けることができ、更にその美味しい食べ方も知っていることに、香菱はとても驚いた。

——もちろん、香菱が素直に北斗の言うことを聞くかどうかはまた別の話だ。

 

キャラクターストーリー5

物は持ち主に似るということわざがある。

少し不適切な点はあるが、「南十字」船隊は確かに北斗と同じ気質を持っていた。

しかし船隊内には、北斗もあずかり知らぬところで伝わる秘密がある。

「南十字」の副官は新米船員たちの初めての帰航後に、彼らを飲みに誘う。

そして、真に迫る話し方で昔のことを聞かせるのだ。

あれは「南十字」が未知なる海に足を踏み入れる時の話だ。大嵐に何度も巻き込まれ、船員を失い、船も限界を迎えようとしていた。

諦めかけたその時、北斗が甲板に立ち、舵を取りながら、璃月の漁師たちが網をたぐる時に口ずさむ歌を歌ったという。

「すると海上の風は静まり、水平線からは太陽の光が射し、波も穏やかになったんだ…」

副官はいつもこの言葉で締めくくり、懐かしそうに目を細めたのだ。

…そして船隊のビジネス拡大と共に、副官が伝える物語もどんどん誇張されていき、新米船員たちの北斗に対する崇拝もますます強くなっていく。

 

埠頭の労働者たちの世間話

①三つの頭を持つ巨大な海蛇に、北斗は彼女の大剣を投げつけた。大剣は海蛇の三本の脊椎を見事に突き通した後、北斗の元に戻った。

②北斗は囲碁の対局で凝光を破ったことがある。しかも2回。重要なのは、凝光からいくら巻き取ったかではなく、凝光を負かした北斗の度胸である。

③北斗が最後に漁師の歌を歌ったのは、海獣「海山」と戦っている時であった。あれから彼女は一度も歌ったことがない。

④あぁ、聞き間違いではない。北斗は漁師の歌を歌える。だが、絶対に直接本人に聞いてはいけない。三つの頭を持つ海蛇の結末を思い出すんだ。

 

神の目

璃月と稲妻には、このようなことわざがある。

「鮨が冥海となり、尾が遠山を指す」。漁師が陸でこの言葉を覚え、次第に広がり、最後は誰もが知る漁師の歌となった。海上に霧が出る度に、漁師の船は白い霧の中に消えて行き、やがて遠くから歌が聞こえてくる。鮨が冥海となり、尾が遠山を指す…

この歌は北斗の子守歌でもある。岩王帝君が神剣を操り、海獣を斬殺したことを璃月人は美談として言い伝えている。幼い北斗は神話が好きで、眠っている時も、この大きな魚に会っている夢を見た。

今日の彼女は、いつもと違った気持ちでこの歌を歌い始めた。船員全員も口ずさみながら、帆を張り出航した。

海山は海の中に潜んでいる。魚のようで龍のような海山は、悪夢のような大きな体を持ち、その力はまるで神々の如く、たった一撃で数十メートルの波を起こせる。

海で稼ぐ人ならば、いずれ海山に遭遇する。北斗は9才からずっと、海山に会いたかった。いつか、この海獣の頭を斬り落とすと願っていた。

かつて、彼女は海山に何度も挑戦してきたが、全て失敗に終わった。だが今回は違う。北斗は最も優れた大剣を持ち、泳ぎが最も得意な水夫を連れて、海山に攻撃を仕掛けた。

想像を絶する激しい戦いであった。この戦いは四日間も続いた。船隊が装備した大砲、銛に弓とロープ、火力全開で攻撃を仕掛けた。北斗は四本の足を拘束された海山と何時間も戦い、夜になっても決着はつかなかった。

夜の海山は最も危険である。人々は海山の突撃を警戒するために、誰も眠らなかった。北斗は船首に立ち、風の音を感じた。

一撃、たった一撃。寒い夜風に吹かれても彼女は微動だにしなかった。

どのくらい経ったのかは分からないが食べ物と水を一口もしなかった北斗は太陽が昇る瞬間、海中からの波の音を見事に掴んだ。

この一撃は、雲を突き抜き、月を一刀両断する。山のごとく海のごとく、魚龍の頭蓋骨を断ち切った!

耳を聾する程の雷鳴と共に、紫色の電光が血を浴びた北斗の前に降りた。

竜殺しの北斗の「神の目」は天から授かり、雷電の如く人目を奪う紫色の光を放つ、龍血でさえ匹敵できない宝珠である。

この神の珠は、山と海を征服した者のみ所有が許されている。

 

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