香菱 CV:小澤亜李 | |
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誕生日 | 11月2日 |
所属 | 万民堂 |
使用武器 | 長柄武器 |
神の目 | 炎 |
命ノ星座 | 長杓座 |
師匠 | ピンばあや |
竈神 | グゥオパァー |
璃月出身で少し有名な料理人。料理人に対して情熱があり、激辛料理が大の得意。 |
キャラクター詳細
「はいはい、豚肉の油炒め! それと、『モラミート』、それから特製大根の揚げ団子」
璃月には「チ虎岩」という場所があり、「チ虎岩」には「万民堂」という食堂がある。
この賑わう街で、目的地にたどり着くには神経を全集中して進まなければならない。
初めてここを訪れる旅人は、少しでも気を緩めるとすぐに料理の匂いに釣られてしまう。または騒音に気を取られ、思わず店の中をのぞいてしまう。
そして、香菱はこの「万民堂」のホールスタッフ兼シェフだ。彼女は今、客に出来たての食事を運んでいる。
「空いてる場所に座って! メニューにないものでも作れるから、なんでも言って!」
「万民堂」で働くスタッフにとって、相手が「万民堂」の常連かどうかを判断する方法は、顔を見る他にもう一つある。それは、店に入った後の一言だ。メニューを見ずに直接注文するのは、少なくとも数回は来ている客。そして、「香菱は今日いるのか?」と聞いてくる客は、常連客に間違いないのだ。
キャラクターストーリー1
香菱がこれまでに壊した鍋は数えきれない。炎スライムの高温で溶けてしまったものもあれば、霧氷花の急速冷却に耐えきれず、ひび割れたものもある。爆発した後、変わり果てた姿になったものも。
この凄惨さを目の当たりにしたことで、香菱の父親も娘に「キッチン出入り禁止令」を出すべきか考えに考えた。
「元々そそっかしい子だからな。それにあの子は溢れんばかりの想像力でなにか『創作料理』を思いつくとすぐに作ろうとしてしまう」……父親はそう自分を慰めることにした。
こうして、「万民堂」の帳簿に銅購入の項目が増えていくのだ。
キャラクターストーリー2
「料理にはたくさんのコツがあるが、一番大事なのは、料理を愛する心だ。」
香菱が料理を勉強すると決めた時、彼女の父親は自分が心血を注いだ「レシピノート」を彼女に渡した。ノートの扉ページには、その言葉が書かれていた。
見る人によれば、古臭いと文句を言うかもしれないが、香菱はその言葉を今でも大切にしている。
この信念があるからこそ、父親は「璃菜」と「月菜」の派閥の中で、今日までやり遂げてきたのだと香菱は考えていたのだ。
しかしある時、二つの菜系の闘争は白熱し、多くの食堂が圧力をかけられた。もちろん、「万民堂」も例外ではない。
「美食に身分の区別はないはずだよ!」
松茸やカニなどの貴重な食材が独占されるのを見て、香菱は怒りを感じた。
そして、彼女が行き着いた怒りを表現する方法は「万民堂」のシェフになることだった。
父の下で自分がこの状況を変えるのだ。
「どんな食材でも、絶品料理を作ってみせるんだから!」
キャラクターストーリー3
香菱の活躍は、絶雲の間にいるヒルチャールにとっては災難かもしれない。
例えば、目覚めると戦闘用の木棒がなくなっているなど。
もちろん、荻花洲の花や草にも同じ不幸が降りかかる。
彼らの協力のおかげで「丘々木の焼き魚」、「馬尾もち米肉」などのレシピが生まれた。
先人たちが残したレシピを使うだけでは、新しい料理は作り出せない。常識を破って、自分だけのレシピを見つけないと。
やがて、香菱はようやく色も香りも味も自信作といえる「特製鳥肉の和え物」を作り出したが、試食した父親を二日も寝込ませてしまった。
「ミントの葉っぱと清心花を一緒に食べると、腹を下す可能性がある…」
こうして、香菱のノートには貴重な情報が一つ消えた。
自分もたくさん食べたけど、なんで何ともなかったんだろう。香菱は少し申し訳ない気持ちになった。
それが香菱の生まれ持った体質なのか、それとも食べすぎて耐性がついたのか、誰も知らない。
キャラクターストーリー4
香菱と共にいる「謎の生物」について、食通たちから尋ねられる度に、香菱はこの話を彼らに教える。
あの日は大雨が降っていた。突如として降り始めた雨の中、それでも「琉璃袋」を求めた香菱は歩き続けていた。だが、疲れと空腹のあまり、おぼろげな頭で洞窟に入った。
洞窟の中には神棚があった。神棚のそばに座った彼女は、カバンからピリ辛蒸しパンを二つ取り出す。
蒸しパンをひとつ勢いよく平らげ、もうひとつは休んでから食べようと神棚の前に置いた後、そのまま彼女は眠ってしまった。
次に目覚めた時、置いてあったピリ辛蒸しパンは消え、代わりに「謎の生物」がすぐ傍で彼女を見つめていた。
「美味しかった?」
謎の生物は頷いた。
「まだいる?」香菱に新しい友達ができた。香菱の料理を気に入ったのか、香菱がどこに行くにもくっついてくる。
香菱はその子に自分の大好物の名前をつけた。「グゥオパァー」という名前だ。
キャラクターストーリー5
璃月の様々な食材を食べたことで、香菱の料理の技術は目覚ましい進歩を遂げた。彼女の作った「激辛料理」は、二十数年料理人として働いた父親も褒めずにはいられなかった。
唐辛子を思い切り使った上にで、フルーツやハーブで香りを付け、独特な味を実現したのだ。油と香りに重きを置く璃菜と、新鮮な魚介を使う月菜の特徴を融合した「黒背スズキの唐辛子煮込み」はこうして「万民堂」の看板メニューになった。
香菱のレシピをこっそり真似ようとした人もいたが、その味を再現することはできなかった。
「新鮮な琉璃袋を密で一晩漬け、次の日に粉状にして料理に入れるとより香りが立つ。」
これは何回も腹を下し、何回も膝を岩にぶつけかすり傷を作り、そしていくつもの鍋を犠牲にして得られた——香菱だけのレシピなのである。
香菱の地図
このテイワットの地図には、香菱が行った場所とこれから行く場所が書かれている。
「孤雲閣の浅海の見類はすごくおいしい。怪獣が出没するという噂?」
「怪獣のお肉は美味しい。卵をかけて蒸し焼きにすると、もっと美味しくなるかな」
「モンドに龍がいる? よし! 3日分の保存食が用意できたら出発だ。」
「ヴァルベリー甘い! ここにいっぱいあるね。今度かごを持ってくる。木を丸ごと持ち帰りにしようか」
「このモンドのレストランが出す松茸のバター焼きは贅沢すぎるよ! 松茸だけを売ってくれたらいいな。松茸の絶雲の唐辛子炒め、絶対美味しいよね。いっそうのこと明日、厨房を貸し切って作ってみる」
「龍はどこだろう。場所は合ってるのかな?」
神の目
「どんな食材でも美味しい料理にする」
この信念を貫いた香菱は「神の目」に認可された。彼女は全身全霊でずっとこの理想を徹底している。例え作った料理が「恐怖」級と言われても、彼女は動揺せずに様々な組み合わせを何度も試す。
「ぐっ…この清心の花とトカゲの炒めはちょっとまずいかも…今度からトカゲは岩焼きにしよう」
「スライム炒飯は良くも悪くもない。今度はスライムとキノコ炒めにする」
「魔神大乱闘」のような味に耐えられなかった友達に、やめようと遠回しに言われても、香菱の頭は、どうすればこの「特殊食材」を美味しくする方法しか考えていない。
単純で執念深い香菱にとって、毒がない限り、「食材」は皆平等だから。
彼女の「神の目」が正にその証明——神でさえもそれを認めているのだ。