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【原神】ディルック ストーリーまとめ

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ディルック CV:小野賢章
誕生日 4月30日
所属 アカツキワイナリー
使用武器 両手剣
神の目
命ノ星座 夜梟座
モンドの半数以上の造酒業を掌握する貴公子、財力も人望も実力も見くびってはならない。

 

 

 

 

キャラクター詳細

詩と酒の城として、モンドの酒造業は全大陸に名を馳せていた。

アカツキワイナリー」のオーナーであるディルックは、モンドの酒造業の半数を握っている。それはつまり、金の流通と酒場に流れる情報も握っているということだ。

ある意味、彼はモンドの無冠の王と言えるかもしれない。

 

キャラクターストーリー1

モンドの空気は常に酒の香りが漂っている。

その香りの源を辿るとディルックの「アカツキワイナリー」に行きつく。

木でできた看板には、ワイナリーの名前が書かれており、その下に小さく「始まりから終わりまで忘れない」と書かれている。

人々はこの言葉を、ワイナリーの酒は最初から最後まで美味しい、まるで朝日の光のように希望に満ちていると解釈している。

そして、実務に励む西風騎士たちはそれを見て、ワイナリーとモンドが助け合った歴史を思い出す。

ワイナリーでは時折、パーティーが開催される。そして酒が進むにつれ、未だ独身の貴公子に、娘を紹介しようとする人も少なくないが、その多くは周りにからかわれるだけだった。

「ディルック様が仕事と結婚おかげで、我々は美味い酒が飲めるんだ!」

相手が誰であろうと、どのような要件であろうと、ディルックの対応はいつも完璧だ。

色々な意味で、ディルックは完全無欠な紳士である。

 

キャラクターストーリー2

ディルックは、過去を口にすることを嫌う。

「もしディルック様が、まだ騎士団にいたらいいのにな」

ベテラン騎士は酔っぱらうと、時にそう嘆いてしまう。

それはかなり昔のことだ。ディルックの父親、ワイナリーの先代オーナークリプスは、息子にモンドを守る騎士になってほしいと願っていた。

父親の願いを叶えるべく、ディルックはラグヴィンド家の家訓の元、自分を厳しく鍛えた。騎士団の試練を通過し、モンドを守ると誓いを立て、ディルックは騎士なった。そして、最年少の騎兵隊隊長として抜擢される。

数え切れないほどの任務と見回りの中で、モンドの人々はこの情熱に満ちた騎兵隊長ディルックのことを知った。

どんなに大変な任務でも、騎士の気概と熱意は色あせない。どんなに難しい挑戦を前にしても、鋭い剣のように最前線で活躍する。仲間と民衆の笑顔と称賛は、赤髪の少年の決意をより固くした。

しかし、最も大切なのはやはり——

「よくやった。さすが私の子だ」

父親の誉め言葉は、ディルックの胸に炎を灯すように、彼に前進する力をくれた。

「信念」は彼の心の中で熱く燃え続ける。

——あの時のディルックはそのような少年だった。

 

キャラクターストーリー3

「人生は、時に一瞬で変わる。」

ディルックの騎士人生は、父親のその言葉によって終わりを告げた。

あの日、恐ろしい魔物が彼と父親の馬車を襲った。

あまりにも突然で、西風騎士団に連絡する余裕すらなかった。そして、強大過ぎる魔物を前にして、若き騎兵隊隊長はなす術がなかった。

この遭遇戦の結末は、ディルックの予想を超えた——神に認められなかった父親が、騎士になれなかった父親が、見たことのない不吉な力を操り、魔物を倒した。そしてその後、彼は邪な力の反動により、ディルックの腕の中で死んでしまった。

悲しみと疑惑を抱え、西風騎士団に戻ったディルックが、当時の督察長から受けたのは「真実を隠せ」という命令だった。

騎士団の名誉を守るため、父親の死は「不幸な事故」として発表しなければならないと。

この馬鹿げた命令を聞いた時、ディルックは弁解しようとすら思わなかった。

世界は信念のある人を裏切らないと、父親は言った。

しかし、それならなぜ、自分の信念は西風騎士団にとって何の価値もないのか? そして父親は…最後、「信念」をどう捉えたのだろうか?

ディルックは「神の目」を含めた全てのものを捨て、騎士団を辞めた。

彼は父親の仇を取り、そして、父親が使ったあの邪な力が、一体どこから来たのかを究明すると誓った。

 

キャラクターストーリー4

騎士の肩書きと「神の目」を捨てた後、ディルックはワイナリーの業務をメイド長に任せ、一人でモンドを出た。七国を巡る旅の中で、ディルックは自身の求める秘密に徐々に近づいた。

全ての手がかりは「ファデュイ」——巨獣のような大組織に繋がっている。

彼らは「神の目」の模造品「邪眼」を密かに作り出した。それは、使い手を浸食するものであり、父親を殺した元凶でもある。

父がこんなものを探し求めたのは、正義を貫く力を手に入れたかったからだろうか?

今となっては、ディルックにそれを知るすべはない。しかし真実を知る前に、退きたくはなかった。

荒野で生きる鷹のように、ディルックは殺戮と狩りの旅を続けた。数え切れないほどの戦いの中で、体が傷だらけになっても、彼の気持ちが揺らぐことはなかった。そして、彼の実力も戦いの中で磨かれ続けた。

しかし「ファデュイ」の11人の執行官も只者ではない。ディルックが何度もファデュイの拠点を破壊した後、執行官が彼の元にやってきた。

生死の境をさまよった彼を、北大陸から来た地下情報網の観察者が助けた。

観察者曰く、自分はディルックを長い間「観察」し、そのやり方を見直すことにした。その後、彼はその地下情報網に加入した。

騎士団に入った頃のように、ディルックは最も真剣な態度で全てに臨み、自身の天賦の才で情報網の上層部に近付いていった。

地下情報網では、自ら名誉や身分、名前すら捨てた戦士はいくらでもいる。

彼らと長く過ごしたディルックは、父親の死で打ち砕かれた信念を取り戻すことはできるのか…?

 

キャラクターストーリー5

「始まりから終わりまで忘れない」——この言葉の背後の物語については、たくさんの見解がある。だが、ディルックにとってそれは一つの単純な意味だった。

「すべての罪悪を駆使する。凡庸の人生だが使命を忘れるな、真のアカツキはまだ来ていない」

ディルックの一人旅は3年も続いた。

4年後、青年になったディルックはモンドに戻り、家業を継ぎ、「アカツキワイナリー」の新たなオーナーとなった。

4年の間に、イロックは反逆者と認定され、騎士団に粛清された。大団長ファルカは遠征し、新しい副団長ジンが「代理団長」を務めることとなった。

アカツキワイナリー」のオーナーの帰還は、モンドの一大事になるはずだったが、今回はそうでもなかった。

それは、当時のモンド人の注目の的は全て、裏でモンドを護る謎の「守護者」に奪われていたからだ。

その者は、時折漂う焦げた匂いと夜に閃く赤い影しか確認されていない。

モンド人をずっと困らせた魔物が死体となって、荒野で発見された。指名手配の盗賊が、神像に吊り上げられていた。西風騎士団全員で出勤し、倒そうとしたアビスの魔術師がすでに死んでいた…

酒の肴として、この守護者の実績はモンド人の間に広がっていった。そして最近、彼に呼び名がつけられた——「闇夜の英雄」。

傍から見ると、ディルックはこの英雄に好意を抱いていないらしい。この名前を聞く度に、彼は思わず眉間にしわを寄せた。

酒造組合会のエルザ―は、真実を知るごく一部の者だ。彼は一度、密かにディルックに聞いたことがある。「闇夜の英雄」に対する嫌悪は、騎士団に疑われないための演技か?

ディルックはいつものように眉間にしわを寄せ、仕方なく答えた。

「名前のセンスがひどすぎるんだ」

 

アカツキワイナリーのアップルサイダー

モンドの酒造業を取り仕切るディルックは、酒が好きではない。

ディルックのリクエストに応じて、「アカツキワイナリー」は数々のノンアルコールドリンクを開発した。それは、酒以外のドリンクを飲みたいモンド人から大好評を得た。

特に「アップルサイダー」と名付けられたフルーツ味のドリンクは、毎月の売上が蒲公英酒に匹敵する程である。

酒へのこだわりが高いため、ディルックは人前では、どこにでも売っている普通の酒を飲んだりしないと思う人がいる。

また、酒がディルックに亡き父を連想させるため、飲まないのだと言う人もいる。

度重なる質問に、ディルックはこう説明した。アルコールを摂取すると眩暈が起き、「日常の仕事」に支障をきたすから。

理解不能なことに、ワイナリーのオーナーとして、日常生活において酒を一滴も飲んではいけない理由とは一体何なのだろう?

 

神の目

クリプスの人生には、2つの悔いが残っている。1つは騎士になれなかったこと。もう1つは「神の目」を手に入れた瞬間、彼は自分と父の理想がやっと神に認められたと思った——自分はやっと、父の期待に応えられた。

数年後、ディルックの父は暗い日に亡くなった。「神の目」の中に燃える期待と理想は、あの夜の大雨に消された。

善良な正直者でも、何の前触れもなく亡くなる。正義を守ることとは、所詮こんなものか?

「神の目」は騎士になることと同じだ。

何の役にも立たず、大切なものも守れず、ただ見捨てられる。

自分の弱さに気づいた時、「神の目」は邪眼のような厄介物になった。

偽りの美名は必要ない。彼が欲しがったのは、全てを燃え尽くす炎と揺るぎない信念であった。信念だけが、真相を探求する人を呼び起こせる。炎だけが、正義を封印する氷を溶かせるからだ。

モンドに戻った後、「神の目」もディルックのそばに戻った。洗練されたディルックは、父の意思を継いだ英雄になった。毎晩、彼はモンドのために裏で戦っている。

彼は過去を語らないが、否定もしない。

人生の道に迷う人にとって、「神の目」は神から授かった導きの灯りかもしれない。

だが、強い信念を持つ人にとって、「神の目」は力の延長、意志の具現化、経歴の勲章と過去を振り返る道標である。

 

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