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SAOAL Matricaria マトリカリア ゲーム評価 【ソードアート・オンライン】

 

 2022年7月26日に配信、バンダイナムコエンターテインメントから販売している家庭用版SAOゲームシリーズ「ソードアート・オンライン アリシゼーション・リコリス」の有料DLC「Matricaria」のゲーム感想・レビューです。

 

 

 

 

延期と返金

 本作、アリシゼーションリコリスの大型拡張DLC後編は当初の予定に間に合わず、何回か延期を繰り返し、2022年7月26日に配信されたDLC。予定通りに配信できなかった(約束を守れなかった)ため、PlayStation公式で返金騒動になりました。

 

イーディス実装取りやめ

 イーディスは、SAOゲームアプリ「アリシゼーション・ブレイディング」または「アンリーシュ・ブレイディング」、通称アリブレに登場するオリジナルキャラクター。10番目の整合騎士。CVは花澤香菜

 公式からイーディスを実装すると公表をしていたが、結局取りやめとなり、現在は「なりきり衣装」だけが残っている。ちなみにイーディスを実装すると言った動画は現在確認できない、もしくは削除されている。

 

パーティメンバーを固定

 ストーリーの都合上により、パーティが固定され、Matricariaをクリアするまでパーティの変更ができない状態になりました。1週目は難なくクリアはできましたが、2週目以降もパーティが固定されたままなので、キャラクターを育成していない場合は詰みます。命中が足りねぇ。

 

強化が面倒くさい

 今回のアップデートで緩和されたらしいけど、強化に必要な敵を同じ場所で同じ戦法、ついでに長いロードを何十、何百も繰り返すのが非常に面倒くさい。一人育てるのに時間が掛かるのに、複数のキャラクターを育てるは本当に無理です、モチベーションが上がりません。

 

全100層の地下ダンジョン

 DLC後編「Matricaria」の追加コンテンツ。全100層のダンジョンだが、メインとなる場所は5層程度なので、100層もいらなかった。メイン以外は洞窟のような場所を壁を見ながら移動に時間を費やすことになります。残念ながらこのゲームは移動に時間をかけても何も面白くはありません。また、各層と今回追加された地上マップが使い回されているので、この100層ダンジョンそのものが不要な気もします。

 

地下ダンジョンと人界の往復

 そしてDLCのストーリーの都合上、地下ダンジョンと地上を往復することになります。そのため、ただでさえ長いロードや無駄な移動、どうでもいい理由で地上に戻されるなどで、物語の進行が遅くなり、テンポが悪い。また、今回は「チーム分け」されており、キリト達以外の固定パーティを操作する必要があります。

 その中で「アスナ・エルドリエ・リズベットシノン」のパーティ操作時に地下ダンジョンを20層まで歩かされます。とある目的でキリト達に協力することになったアスナ達ですが、キリト達はファストトラベルで20層まで行けるのに、アスナはファストトラベルを使用できないので、20層まで歩くことになり、初回プレイ時は頭を抱えました。何故アスナ達を操作する必要があったのか意味が分かりません。そこは飛ばせよ…

 

ログについて

 DLC後編で追加されたオリジナルキャラクター「ログ」

 両親はおらず、ルーリッド村の教会で育った孤児。その後、狩人として生きることになったログはある日、村に魔獣が侵入され、「親子」が襲われている所を助けようとするが「禁忌目録」により「一日の狩猟可能な上限」に達しているため、何もできずにいた。子供は助けてと泣き、ログはできないと狂いそうになる。一歩踏み出せば助かる命が法によって妨げになっていた、それはおかしいとログの右目に痛みが走る。この時にログは右目を失い、禁忌目録を破ることになった。

 その後、魔獣の件は全部ログのせい(理不尽)にされ、処分が決まる前に村から逃げ出した。もっと強くなって誰にも文句を言わせないと決意し、ダークテリトリーに行ってしまった、そして長い旅をしてボロボロになりながら帰ってきたどこにでもいる普通の狩人。そして、キリトと出会った←本編スタート。

 人間やめているぞこいつ。

 PVの通りに子供の頃からキリト達と縁があるログ。シナリオ中は、何や彼やありつつも、キリト、ユージオ、アリスとの絆を深め三人の弟分になる。そんな「大切な人」達を最後まで守り通したログ、キリトも幼少期にログと出会ったことを思い出した。

 キャラクターの扱いとしては、SAOALに登場したもう一人のオリジナルキャラである「メディナ」と比べたら、何倍もマシです。子供の頃から縁があり、終始行動を共にし、終盤でキリト達を守り通す、キリトもログの事を思い出し大団円エンドです。

 メディナの場合、修剣学院での陰湿ないじめ、女性蔑視、暴力や無個性量産型の冒険者や敵であるハァシリアンに救世主と崇められ、メディナ自身が何もしなくなり、キリト達との関係が険悪化する、さらに発売前から宣伝していたオルティナノス家を描くことも無く、マップにも存在しない。そして進展も叶うことも描く気もないキリトとの恋愛要素をねじ込んだり、元凶であるアドミニストレータに決着を付けるどころか、キリトの為に自分から命を差し出し、アドミニストレータに殺され(雑に)、剣に変わる。残念ながらメディナが剣に変わってもアドミニストレータとの決着は付かず、当たり前のように復活するので、メディナは無駄死で終わる。

 キリトvsアドミニストレータという「同じ展開」を何度も見せられた後、普通に倒して終わり、生存ルートの場合は記憶を失った状態で復活、なおキリトの事は気になる模様。このように主役と思ったら主役でも何者でもない扱いのメディナに比べたらログは本当に扱いが良い。共通点はどちらもラストバトルに参加させてもらえない。

 

オリジナルキャラの扱いと一部の原作キャラ

 オリキャラであるメディナやログが初登場したSAOALだが、物語の中心というわけでもなく、やや微妙な立ち位置のキャラクターです。敵との繋がりや因縁があるのだが、最終的にキリトによって解決してしまう。

 それの何が問題かというと、キリトとの関係性です。過去作のゲームオリジナルヒロイン同様、「キリトが好き・キリトの為に」などキャラクターの感情がキリトへ向いているが、そのキリトに会っても「何も発展しません」

 言うまでもなく、キリトはアスナと付き合っている(愛し合っている)ので、キリトが他のヒロインに感情を向ける事はまずあり得ません。そのせいで、キリトへ向ける恋愛感情は本当に意味がありません。原作キャラの場合は、まだ出番(原作やアニメなど)がありますが、ゲームオリジナルヒロイン達はゲーム内でしか活躍できません、そのゲームでさえも、出番もイベント内容も薄く、ログはまだ扱いが良い方ですが、メディナは主役として扱ってもらえず、その場しのぎのぞんざいな扱い。

 こんな分かりやすくキリトに好意を寄せているが、実際はキリトの踏み台でしかないオリジナルヒロイン達。ストーリーに登場しても、主役として扱ってもらえず、キリトに出会っても何も進展はしない、無料アップデートで申し訳ない程度のシナリオを用意されているだけ。

 このゲームシリーズが続くかどうかは分かりません、原作キャラが今後も増える可能性が高く、そちらが優先されると思います。そうなれば、オリジナルキャラ達の立場がありません。実際、SAOALでは存在感がありません、キリトが好きでも、何も話が広がりません。

・主人公キリト、原作寄り+IF

・オリジナル主人公、オリジナルシナリオ

 個人的には、上のように分けて制作した方が良い気がします。登場人物が多いことはゲーム的に悪い事ではありませんが、人数が多くなりすぎると手間が増えて扱いづらく、シナリオに関わっていなかったり、キャラクターを掘り下げていない、戦闘モーション使い回しで個性が無かったり、キャラ格差などの悪いところも存在します。

 オリジナルキャラだけでもやっていけるほどの人数がいるし、一部の原作キャラも空気化しているので、現状「中途半端な」状態がSAOゲームシリーズです。

 

総評

 話を戻して、Matricariaの感想。正直言って疲れました。2週目のやる気がありません。何もかも面倒くさい、レア武器が手に入るとはいえ、その後も色々と下準備をしなければ攻撃も当たらず戦闘になりません。誰かが上げた動画で凄まじいダメージを出しているのを見て、もういいかなって思いました、まる。