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【SAOFB】ソードアート・オンライン フェイタル・バレット【PS4 ゲームレビュー】

2018/02/08に通常版、2019/01/17にコンプリートエディション版が発売されたSAOFB(ソードアート・オンライン フェイタル・バレット)

 

2026年。舞台は《ガンゲイル・オンライン/GGO》

幼なじみのクレハに誘われ、初めてのVRMMOが銃を扱うガンゲイル・オンラインをプレイすることになった主人公。

大型アップデートで追加された機能、サポートAI「ArFA-System」その中でも貴重なType-Xを入手したことで、GGO中の注目を集めることに。 

 

タイトル ソードアート・オンライン フェイタル・バレット
ジャンル TPSRPG
発売日 通常版:2018/02/08
完全版:2019/01/17
対応機種 PS4/switch/XboxOne/PC
公式サイト https://fb.sao-game.jp/
販売元 バンダイナムコエンターテインメント
開発元 ディンプス
価格 通常版 8,200円+税
完全版 7,200円+税
CERO B

 

 

 

 

 

SAOFBはどんなゲーム?

アニメ調のTPSRPG

アニメでお馴染みのSAOキャラ達が銃を持ち、レベル上げやステータス
振り分けなどのRPG要素がある。

武器は【HG/ハンドガン】【SG/ショットガン】【SMG/サブマシンガン】【AR/アサルトライフル】【LMG/ライトマシンガン】【SR/スナイパーライフル】【GG/ガトリングガン】【GL/グレネードランチャー】【RL/ロケットランチャー】【光剣/ソード】の10種類。

TPS(サードパーソン・シューティングゲーム)

操作キャラクターの後ろから追う第三者視点のゲーム。

キャラメイク

主人公(男女)とアファシス(男女)で変更可能。
各パーツは豊富で、個性的なキャラも作れる。

装備やアクセサリーによって、見た目は変化する。コーディネート機能で
武器や服装の色を変えられる。

ハックアンドスラッシュ

ハクスラゲー、戦闘がメイン。
敵を倒し、レア度の高い武器やアイテムを手に入れる。

 

良い点

銃の世界

SAO作品は近接戦闘が多い中での銃による中~遠距離による戦闘。SAOキャラが銃を持って戦う姿は新鮮で珍しいレアな作品。

 

登場キャラが多い

本作での仲間になるキャラは最大35人。お馴染みのキャラからオリジナルキャラやアニメで登場したキャラ、外伝作品「オルタナティブガンゲイル・オンライン」から5名参戦している。

 

名前を呼ぶ

この手の作品、アバター主人公(キャラメイクできる作品、バックボーンが無い操作キャラクター)はボイスパターンが幾つか用意されているが、色々と削られる部分が多い。キャラの名前を呼ぶ、など。没個性すぎて空気になりがち。

本作の主人公は、相手の名前を呼ぶボイスが用意されている。自分が知らないだけかもしれないが、アバター主人公が仲間の名前を呼ぶ作品はあまり見かけないので、物凄く細かいが評価したいポイントです。

 

 

悪い点

ストーリー全般の内容が薄い

メインストーリー、有料DLC含め内容が薄い。SAO事件やナーヴギアなどの原作に関わる出来事が色々と起きるが、話はそれほど進展せず、オリジナルキャラ達をどうしたいのかが良く分からないまま終わってしまう。

原作の部分はシノン関連にようやく決着が付き、アリシゼーション編に続くものの、オリジナルキャラ達の今後がどうなるかは不明。

オリジナル設定もあまり活かせているようには見えない。UFG(アルティメットファイバーガン)のワイヤーアクションは使い道が少ない。そもそもGGOだと相性が悪いのでメインにされても困るが。Type-XやType-Zなどの舞台背景が、多く語ることもなく、「例のアイツ」は結局何だったのか。

正直もう一作、作れそうだなと感じる設定はあまり活かせておらず、残念に思いました。正直もったいない。

 

キャラ描写がメインで描かれず

オリジナルキャラ達のキャラ描写がメインではなく、好感度を上げて見れるサブイベントで確認できる。つまり、イベントを見ることなくシナリオを進めてEDを迎えることも考えられる。

そうなった場合、キャラクターが理解されずに嫌われてしまうリスクがあるので、あまりよろしくない。しかし、イベント自体少ない上に描写がそこまで細かく描いておらず、曖昧で抽象的な表現をしている。

隠す必要はないと思うが、単に設定が決まってないだけかもしれない。

 

描かれることのない物語

アルバイトしてお金を貯めて、時間を作って教習所に通って、厳しい教官に怒られたりしながら運転を覚えて、みたいにさ。

選択肢「なにか事情が?」

うん……。すごくしたいと思ってるけど、しばらくはちょっと厳しいかな。実はボク……。リアルでは病院にいるんだよね。無菌室から出るのは無理でさ。

もうずっとこうだから……。たぶん、ダイブ時間でいったらかなーり長い方じゃないかなあ。あ、誤解しないでね。今にも死にそうっていうんじゃないよ。ちょっと前までは寿命3ヶ月なんて診断されてたけど、最近は安定してるんだから!

それでやっぱり……気持ちが少し違ってきたんだ。みんながいっぱい励ましてくれたからかな。なんていうか、普通のことをいろいろやってみたくなって。今回もそうだよ。だってほら、その、改めて言うと恥ずかしいけど……バイクで青春とか、憧れない?

選択肢「後ろ、乗ってみる?」

え……⁉ それって、タンデムでってことだよね? いいね、そういうのも楽しそう!ぜひお願い!

すごいなあ、思ったよりずっとドキドキするよ。スピードも、振動も、さっきとそんなに変わらないのに…こう、連れて行かれちゃう! っていう感覚が、新鮮!

ずっといいなって、思ってたんだよね。みんなでツーリングとか、旅行とか。予算を立てて、予定合わせて、わいわい言いながら計画してさ。前の日の夜はわくわくしてうまく眠れなくて、待ち合わせの時間に、ちょっと目をこすりながらおはよーって!

お昼はお弁当か、それとも、どこかのお店に入るのかな? 目的地はどこだろう。海とか山とか遊園地とか、あんがい走るだけが目的かも!

えへへ、こうやって、キミの背中で揺られてるとさ。そういうことの実現に、ちょっと近づいてる気がするんだ。だって今、ボクはこうやって風を感じてるんだからね!

ユウキ友情イベントを例に。上のようにFB主人公とユウキは未来の話をしていますが、結局のところ、そこまで描かれることはありません。「このSAO」ゲームシリーズも終わるらしい…ですし、物語の舞台やキャラクターの掘り下げなどを怠ると内容が薄いものとなってしまいます。

この2人が思い描く物語を「次回作で全て叶える!」とまでは言いませんが、ある程度までは描くことは可能です。バイクを使ったバトルシステムだったり、イベントムービーでバイクに乗っていたり、バイクとは言わず他の乗り物で探索できるもの等々、それを見て「SAOFB」のこのシーンが思い浮かぶことができたなら成功です。

このように「作品同士の繋がり」があることがシリーズ物の強みです。

 

原作再現ができない

本作はキリト達も衣装を渡して、服装を変えることができる。

しかし、原作アニメであったような衣装・パーツは実装されたが、完全再現はできない。そもそもキリト達、原作キャラはキリトモードに切り替え、キリトで衣装を渡さないといけない。しかし、衣装コーディネート機能は主人公のモードでしか変更ができないので色々と不便。

キリコはストーリー限定で、通常プレイ時はキリトをキリコに変更はできない。アスナの場合、アニメで登場した衣装・髪型は追加されたが、衣装しか変更できず、光剣使いアスナは作れない。公式では再現させていたが、何故ゲームでやってくれないのか。

主人公やアファシスで見た目だけは再現できるが、そうじゃない。

 

光剣使い不遇

AIの出来が悪く、行動範囲が狭いため、前に出てもすぐに後退。一度ターゲットが外れると後退するなど、積極的に戦ってくれない、光剣自体が強くないため、前に出ても無駄死にすることが多々ある。

 

能力の違い

主人公がアタッカー兼タンク(狙われやすい)の役割になるので、サポート・ヒーラーがいれば、パーティが出来上がります。サポート力が無いと使いにくい。

ハクスラゲーはより良い武器を手に入れる為の厳選があり、如何にして敵を殲滅するかが鍵になるので、プレイヤー以上の活躍ができるキャラがあまりいないため、ステータス、スキルで格差がある。

 

登場キャラが多い

良くも悪くもキャラが多い。一部のキャラは出番が短い、キャライベントも無い。掘り下げるものがないのか、予算がないからなのか。

 

オリジナルヒロイン達の扱い

過去作のオリジナルヒロイン達の添い寝イベントが本作の主人公で見ることができ、原作キャラ達はキリトで見る事ができる。

オリジナルヒロイン達はキリトに好意を寄せているが…どうしてFB主人公と添い寝イベントが用意されているのか? 共通点は「オリジナルキャラ」というだけだが…特に深い意味はないのか? 

オリジナルヒロイン達の出番も減り、どうしたいのか?

 

セブン、エイジ、ユナ、サチ

「雪原の歌姫」で実装された4人。Good!アクションなどで相手を褒める時に「名前」を呼ぶボイスがあるのですが、彼らへのボイスは追加されておらず、「君!」と他人行儀のようなボイスで済まされる。キリト→サチでも「君」扱い。

 

まとめ

ストーリー全般に不満点は多々ある、有料DLC(ゲームソフトもう一本分)を買っても、内容は薄いので、買うなら完全版がおすすめ。

キャライベント自体少なく、主人公がSAOの外側にいたキャラなので、別視点からのSAOという世界観を掘り下げて欲しかったなと、または既存の設定で話を広げていくのも良かったのでは? そして、キャラクターの掘り下げもあれば、なお良かったと思いました。ゲーム自体はハクスラゲーとしては十分に楽しめる内容になっています。