バーバラ CV:鬼頭明里 | |
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誕生日 | 7日5日 |
所属 | 西風教会 |
使用武器 | 法器 |
神の目 | 水 |
命ノ星座 | 金杯座 |
モンドのみんなはバーバラが大好き。ちなみに「アイドル」という言葉は彼女が雑誌で見たものらしい。 |
キャラクター詳細
バーバラは西風教会の祈祷牧師であり、モンドのアイドルでもある。
「バーバラに会うと、気分が良くなる」
——モンドではこのような噂が広まっていた。
実際、バーバラは気分だけではなく、怪我や体調不良も治療できる。彼女は水元素の「神の目」を通して、不思議な魔法を使えるからだ。
しかし、バーバラ自身にとって、最も不思議な魔法は「切実な努力」だけである。
キャラクターストーリー1
モンドの人々は、みんなバーバラが大好きである。
当初、バーバラの歌声はモンドの住人もとっては馴染みがなく、違和感を抱いた人もいる程だった。
なぜなら、それまでモンドで親しまれていた歌のほとんどは、吟遊詩人が奏でた民謡だったからだ。
幸い、モンドに「自由」の精神があるおかげで、面白く新しいものは、これまで愛された「伝統」と共に発展することができた。
人々はバーバラの歌を受け入れ始め、彼女のパワーに感化され、そして彼女を真似て歌い始めた。
「アルバートさん、歌うのをやめて!音程が外れてるよ!」
キャラクターストーリー2
しかし、この成果にバーバラはとても複雑な心情を抱えていた。
アイドルの仕事はみんなに好かれること。この点については、バーバラはよくできている。
彼女の選択は間違っていない。
——しかし一方で、アイドルは疲れた人々の心を癒さなければならない。彼女に、それができているのだろうか?
目の見えないグローリーのために歌い、遠く赴いた恋人は必ず帰ってくると慰めた。病気になったアナのために歌い、病気はきっと治ると祝福を送った。
しかし歌い終わった後、彼女たちの笑顔が、長く保たれることはなかった。
バーバラは迷いの中に陥った。
キャラクターストーリー3
バーバラは幼い頃から明るい子供だった。少し不器用で、よく失敗するが、いつもすぐに立ち直って、もう一度チャレンジしようとする。
バーバラと正反対の「あの人」、つまり彼女の姉は、「一族の誇り」と呼ばれている。
「優秀」という言葉のお手本のように成長した姉は、バーバラにとって遠い人だった。
バーバラの努力は動機は、一度だけでいいから、姉に勝ちたいという簡単な理由から来るものだ。
しかし、剣術も勉強も、姉に勝てたことはなかった。
いつも明るく前向きなバーバラでも、これには落ち込まずにはいられなかった。
「努力は一番の魔法なのに、努力してもだめだった時は、どうすればいいの?」
キャラクターストーリー4
バーバラは諦めようと考えたことがない。
と言うよりも、彼女の粘り強さは彼女の父親「払暁の枢機卿」サイモンをも驚かせる程だ。
バーバラが自分に与えた「落ち込んでいい時間」は30秒だけ。
30秒後、何があっても彼女は立ち直るようにしている。
「戦闘が得意じゃないなら、後方支援を担当しよう!」
父親の教育の下、バーバラは治療者になった。
怪我人や病人の苦しみに、バーバラは優しさをより輝かせる。
いつの間にか、「他人に認められたい」という欲望は、「他人を助けたい」という単純な信念になった。
キャラクターストーリー5
「ありがとう」。これは、バーバラが一番よく耳にする言葉だ。
彼女が迷った時、誰かが彼女の手を握った。
「バーバラがいてくれたおかげで、すごく元気になった」
バーバラにとって、みんなが再び笑顔になることが、一番のご褒美だ。
だから、夜中に筋肉痛になった足をマッサージしている時や、喉にいいお茶を飲んでいる時、バーバラはいつも優しくしてくれた人たちを思い出す。
「私もみんなに支えられてここまでやってこれた!」
それに、あの笑顔は健康の証かもしれない——歌は本当に人々を癒すことができるのかもしれない。
そして姉を超えて、モンドで一番人気になりたいという負けん気は捨てられることなく、バーバラに心の一番奥に仕舞われていた。
「もっとよくできるようになったら、きっとお姉ちゃんの助けになれる」と、彼女はそう考えている。
「うんうん…バーバラ、いくよっ!」
アリスのアイドル雑誌
「アイ…ドル?」
バーバラは初めてこの単語を耳にした時、困惑の表情を顔に浮かべた。
「人々の崇拝の対象は、この世界の七神じゃないの?」
「それだけじゃないのよ」。数多くの人を見てきた、魔女会の古参メンバーの一人であるアリスは言った。「これを見れば分かるわ」
とにかく、どこの世界から持ってきたのか分からない「アイドル雑誌」を通して、バーバラはアイドルという職業の存在を知った。みんなに愛されるために努力する仕事。
優秀なアイドルは、歓声をもらうだけではなく、自分の歌声とダンスで人々の心を癒すこともできる。
バーバラは繰り返しステップを踏み、新曲を練習した。彼女は人々の笑顔の中から、自分の喜びを見つけた。
ある日、アリスは悲しそうな顔で「テイワットアイドルグループ」計画が、終了することをバーバラに伝えた。だがその時、バーバラはすでにモンドでちょっとした有名人になっていたのだ。
「えっと…こうなったら、うん、アイドルの意味…私が伝える!」
小さな野望を抱いて、今日もバーバラはこっそりと新曲の練習をしている。
神の目
バーバラが「神の目」を手に入れた時は、特に何か大層なことをしていたわけではなかった。
それは、教会に入ってまだ日が浅い頃の出来事だ。当時の彼女は、高熱が下がらない子供の看病をしていた。
だが、バーバラがどんなにあやしても、子供は泣き止まなかった。
「薬は飲ませたけど、この子は家族が恋しく泣いている」
「歌を聞かせてあげたら? 静かになるかもしれない」とみんなが言った。
その日まで、バーバラは一度も歌ったことがなかった。だが、彼女は躊躇わなかった。
歌ったことがなくても、この子をこのまま放置するわけにはいかない。
バーバラは、熱が下がらないその子を抱いて、唯一知っている子守唄を歌い始めた。
最初はすごく下手だった。歌詞も覚えておらず、メロディーだけを口ずさんだ。
子供が少し落ち着いたのを見て、バーバラは歌い続けた。声が枯れ、何回歌ったのかも分からなくなった。子供が眠り始めると、ようやく、疲れ果てたバーバラも壁にもたれかかり眠った。
翌朝になると、子供の熱は下がっていた。これは彼女の歌声のおかげか、それとも、眠っていたバーバラの手の中に、いつのまにか現れた「神の目」のご加護か。
それは、バーバラにとっては特に気に留める必要のないことだった。子供の笑顔を見ることが、彼女にとっての幸せだ。
「歌声でみんなを癒やす」——バーバラの神の目は、こんな単純でやさしい夢から生まれた。